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いらっしゃい。今夜の肴は、海の向こうで戦う日本人選手たちだ。
今季のプレミアリーグには9人の日本人選手がいる。日本のニュースでは「先発した」「点を取った」くらいしか伝わらないが、イングランドの地元紙やファンは、もっと細かく、もっと遠慮なく彼らを見ている。開幕から約2か月、現地でどう評価されているのかを、店主が一杯やりながらまとめてみた。
※採点は現地メディアによる10点満点の評価。複数の媒体の採点を、日本のサッカーメディアの報道をもとに紹介しています。
まずは早見表:9人の現地評価
| 位置 | 選手 | クラブ | 今季の状況 | 現地の評価 |
|---|---|---|---|---|
| GK | 鈴木彩艶 | アストン・ヴィラ | リーグ・CLで先発中 | ◎ 足元とセーブで高評価 |
| DF | 冨安健洋 | クリスタル・パレス | 9月にふくらはぎを負傷し離脱中 | ○ 実力は評価、ケガを懸念 |
| MF | 鎌田大地 | クリスタル・パレス | 先発中心、プレミア初ゴール | ◎ 「ゴールの設計者」 |
| MF | 遠藤航 | リヴァプール | 今季リーグ戦の出場なし | - 評価材料がまだない |
| MF | 田中碧 | リーズ | 先発定着、アシストも | ◎ 地元紙が9点 |
| MF | 三笘薫 | ブライトン | 5月の手術から復帰へ調整中 | - 復帰待ち |
| MF | 守田英正 | ハル・シティ | 負傷明け、10月に復帰 | △ ポジション争いが激しい |
| FW | 前田大然 | イプスウィッチ | 全試合出場、シティ戦で得点 | ○ 運動量は絶賛、得点力に注文 |
| MF | 坂元達裕 | コヴェントリー | 途中出場が中心 | △ 好プレーも出番は限定的 |
GK 鈴木彩艶(アストン・ヴィラ)
今季の状況
8月にパルマから加入。8月31日のアーセナル戦でプレミアデビューし、9月にはチャンピオンズリーグにも日本人GKとして初めて出場した。以降はリーグ戦とCLの両方で先発を続けている。
現地メディアの評価
- 英紙ガーディアンは、デビュー戦で見せた約60ヤードのロングフィードを「見事な一撃」と評した
- CLのブルッヘ戦では、地元のファンサイト「Aston Villa Review」がチーム最高タイの8点をつけた(BBCは6点)
- 10月のCLフェネルバフチェ戦(6-0)でも完封し、同サイトは8点。エメリ監督も「素晴らしいパフォーマンス」と称えた
現地の声
プレミアリーグ公式は、足元もセーブもこなす鈴木を「何でもできるGK」と紹介している。
店主のひとこと:チームは開幕から苦しんでいるが、GKの評価は別格。デビュー戦でロングキックを蹴っただけでスタジアムが沸いたという話が、すべてを物語っている。
DF 冨安健洋(クリスタル・パレス)
今季の状況
8月にアヤックスからフリーで加入。8月22日のエヴァートン戦でデビューし、カップ戦ではフル出場で無失点に貢献した。ただ、9月20日のリーズ戦でふくらはぎを痛めて交代し、その後は欠場が続いている。
現地メディアの評価
- 米メディア「The Athletic」はチーム内の格付けで4位とし、「実力に疑いの余地はない」「センターバック陣で最も安定」と評価
- 一方で、軽いケガが続く点を心配する声も多い
- パレスの地元ファンサイト「We Are Palace」は、ボールを持ったときのうまさを認めつつ「プレミアで戦うにはスピードが課題」と厳しめ
現地の声
店主のひとこと:うまさは誰もが認めている。あとは体が持つかどうか。焦らず、万全で戻ってきてほしい。
MF 鎌田大地(クリスタル・パレス)
今季の状況
開幕から先発が中心。9月12日のイプスウィッチ戦で2アシストを記録し、10月11日のノッティンガム・フォレスト戦ではプレミア68試合目にして初ゴールを決めた。クラブの9月の月間ゴール賞も受賞している。
現地メディアの評価
- 英紙ガーディアンは、イプスウィッチ戦の鎌田を「ゴールの設計者」と称賛
- The Athleticはチーム内の格付けで3位。トップ下という新しい役割を、おおむねうまくこなしていると評価
- 開幕戦では「全体的に静か」と低い採点もあり、試合ごとの波を指摘する声もある
現地の声
店主のひとこと:「やっと取れた」という初ゴール。本人いわく「呪いのようだった」そうだ。一度決まれば、次は早い。
MF 遠藤航(リヴァプール)
今季の状況
2月のケガの影響で、プレシーズンはリハビリ中心だった。リーグ戦ではベンチ入りはしているものの、9月半ば時点で出番はなく、チャンピオンズリーグの登録メンバーからも外れている。6月には日本代表からの引退も発表した。
現地メディアの評価
今季はまだ出場がないため、プレーへの採点はない。地元紙「リヴァプール・エコー」によると、イラオラ監督は「気に入っている選手だ」「必ず出番は来る」と語っている。
現地の声
代表引退の発表には、リヴァプール公式も「Keep your head up」とエールを送った。
店主のひとこと:出番がなくても腐らないのが遠藤という男。アンフィールドが彼の名前を歌う日は、また来る。
MF 田中碧(リーズ)
今季の状況
9月6日のブライトン戦でリーグ初先発し、いきなり先制点をアシスト。その後も中盤の主力として先発を続けている。
現地メディアの評価
- ニューカッスル戦(4-1)で、地元紙「ヨークシャー・イブニング・ポスト」と「リーズ・ライブ」がそろってチーム最高タイの9点。「見ていて本当に楽しい」と絶賛
- アーセナル戦(1-2)でも「前半のチーム最優秀選手だろう」(ヨークシャー・イブニング・ポスト、7点)と高評価
現地の声
ブライトン戦後のクラブ公式の最優秀選手投票では、63%の票を集めて選ばれた(2位は9%)。ファンの支持は圧倒的だ。
店主のひとこと:今季の日本人で、現地の評価が一番高いのはこの男かもしれない。リーズのファンに完全に愛されている。
MF 三笘薫(ブライトン)
今季の状況
5月に左太もも裏(ハムストリング)を痛めて手術を受け、ワールドカップも欠場した。8月にチームへ合流したが、10月半ばの時点で今季の公式戦にはまだ出場していない。
現地メディアの評価
地元紙「サセックス・ワールド」は、10月の代表ウィーク明けの復帰は「時期尚早」と予想。ヒュルツェラー監督は時期を明言しないまま「元のレベル以上で戻ってくると確信している」と語っている。
現地の声
ブライトン公式は、新しいサードユニフォームの顔に三笘を起用した。クラブにとって変わらぬ看板選手だ。
店主のひとこと:「キング・カオル」の帰還を、ブライトンの街が待っている。焦らず、完璧な状態で。
MF 守田英正(ハル・シティ)
今季の状況
7月にフリーで加入。8月25日のカップ戦でデビューし、リーグ戦でも先発したが、その後に内転筋を痛めて離脱。10月11日のエヴァートン戦で約6週間ぶりにピッチへ戻った。
現地メディアの評価
地元紙「ハル・ライブ」は、リーグ初先発のコヴェントリー戦に7点。ただしハルはこの夏に18人もの選手を補強しており、中盤の定位置争いは厳しいと見られている。
現地の声
店主のひとこと:ケガで出遅れたが、ここからが本番。賢い守田なら、使われ始めたら手放せない選手になる。
FW 前田大然(イプスウィッチ)
今季の状況
セルティックから加入し、開幕から全試合に出場。10月半ばまで得点がなかったが、10月17日のマンチェスター・シティ戦で同点ゴールを決めた(プレミアリーグ公式の投稿より)。
現地メディアの評価
- デビュー戦では、BBCの視聴者採点でチーム2位の8.22点。元選手で解説者のクリス・サットンは「良い補強」と評価
- 英紙ガーディアンは、そのスピードを「爆発的な走り」と表現
- 一方、地元ファンサイト「TWTD」のサポーター採点では、リヴァプール戦で4.6点と厳しい評価。「かなり静かだった」と、攻撃面への注文もついた
現地の声
デビュー戦で交代するときにはスタンディングオベーションが起き、走り回るスタイルですぐにファンの人気者になった。そしてシティ戦、ついに待望の一発が生まれた。
店主のひとこと:走って、走って、最後に決める。これぞ前田。エティハドでの一発が、今季の流れを変えるかもしれない。
MF 坂元達裕(コヴェントリー)
今季の状況
昇格したコヴェントリーで、8月29日のハル戦でプレミアデビュー。途中出場が中心だが、10月12日のニューカッスル戦(4-1)では、自らボールを奪ってペナルティエリア内でファウルを受け、3点目につなげた。
現地メディアの評価
地元紙「コヴェントリー・テレグラフ」は、デビュー戦に5.5〜6点。「見事なウイングプレー」と評価する一方、決勝点の場面で相手との競り合いに負けたことを指摘している。
現地の声
ニューカッスル戦のあと、現地のファンからは「あの坂元ってやつ、つかまえられない」という声も。
店主のひとこと:出場時間は短くても、見せ場は作っている。ドリブルで相手を困らせる坂元らしさが、プレミアでも通用し始めた。
推しの選手を、ユニフォームで応援しよう
気になる選手が見つかったら、ユニフォームやトレーニングウェアで応援するのもいい。スポーツ用品の大手通販なら、サッカー用品やクラブウェアをまとめて探せる。
FOOTY BAR店主のひとこと
9人を並べてみると、すでに主役の座をつかんだ鈴木・鎌田・田中、復帰を待つ三笘・冨安・遠藤、そしてここから這い上がる前田・守田・坂元と、それぞれの物語がある。
与論献奉の杯は、全員に回ってこそ。冬までに、9人全員がピッチで杯を受ける姿を見たいものだ。プレミアの試合はU-NEXTのサッカーパックで全試合見られるので、気になった選手がいたら、ぜひ現地の声と一緒に追いかけてみてほしい。
今夜の献奉はここまで。また次の試合で会おう。――FOOTY BAR店主
参考にした記事
- フットボールチャンネル(2026年9月1日)
- サッカーキング(2026年9月9日)
- フットボールチャンネル(2026年10月15日)
- フットボールチャンネル(2026年10月8日)
- フットボールチャンネル(2026年9月13日)
- サッカーキング(2026年10月12日)
- サッカーキング(2026年9月13日)
- サッカーキング(2026年9月15日)
- サッカーキング(2026年10月11日)
- サッカーキング(2026年10月11日・三笘)
- フットボールチャンネル(2026年9月3日)
- サッカーキング(2026年10月11日・守田)
- スポーツナビ(2026年8月26日)
- Number Web(2026年9月4日)
- フットボールチャンネル(2026年10月16日)
- フットボールチャンネル(2026年8月30日)
- サッカーキング(2026年10月13日)
※情報は記事作成時点(2026年10月19日)のものです。


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