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いらっしゃい。今夜の一杯は、ヴィラ・パークの守護神に捧げたい。
10月24日(日本時間20時30分キックオフ)のプレミアリーグ第8節、アストン・ヴィラはマンチェスター・シティを2-1で破った。開幕から7連勝で首位を走っていたシティに、今季リーグ戦で初めての黒星をつけた試合だ。2ゴールのニコラス・ジャクソンに話題が集まりがちだが、現地の記者とファンは、もう一人の主役を見逃していなかった。GK鈴木彩艶だ。
結論:英メディアの採点は7〜8点、「6セーブで勝利を守った」
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試合 | アストン・ヴィラ 2-1 マンチェスター・シティ(2026年10月24日・第8節) |
| 得点 | 6分 ジャクソン/52分 ハーランド/60分 ジャクソン |
| 鈴木のセーブ | 6本(失点はハーランドのヘディングの1点のみ) |
| 英メディアの採点 | BBC 7点、バーミンガム・ライブ 8点など(10点満点) |
| この試合の意味 | シティの開幕7連勝がストップ。首位はシティとアーセナルが勝ち点21で並んだ |
試合の流れ:ボールを持たれても、最後は鈴木が止めた
ヴィラは6分、ジャクソンのゴールで先制した。そこからはシティの時間が長く続く。スポーツ・ニュース・アフリカの集計では、ボール保持率はシティが約64%、シュート数は15対8。ヴィラにとっては、我慢の90分だった。
その我慢を支えたのが鈴木だ。シティの公式サイトの試合レポートによると、14分にイリマン・エンディアイェの強烈なシュートを右に飛んで止め、21分にはライアン・シェルキのシュートを低い姿勢で抑えた。相手クラブの公式レポートにまで名前が何度も出てくるのだから、それだけ決定機を潰したということだ。
後半の52分、ハーランドのヘディングで追いつかれる。それでも直後のグヴァルディオルの強烈な一撃を、鈴木は指先でクロスバーに当てて防いだ。この踏ん張りの直後、60分に途中出場のイブラヒム・ムバイェのクロスからジャクソンが決勝点。流れが傾きかけた時間に、守護神が杯をこぼさなかった。
英メディアの採点
| 媒体 | 採点 | 評価の要旨 |
|---|---|---|
| BBC | 7 | 空中戦に強く、配球もまずまず。エンディアイェ、シェルキ、グヴァルディオルのシュートを指先で止めた3本を「決定的」と評価(チーム2位タイ) |
| バーミンガム・ライブ(地元紙) | 8 | 前半の重要なセーブ2本と、グヴァルディオルのシュートをバーに当てた場面を評価(チーム2位タイ) |
| アストン・ヴィラ・レビュー(ファンサイト) | 8 | 序盤の連続セーブに加え、2-1の場面で飛び出してこぼれ球を確保した判断を評価 |
| ヴィラ・ニュース(ファンサイト) | 8 | 2得点のジャクソン(9点)に次ぐ高評価のグループ |
| ザ・フォース・オフィシャル | 7.5 | 多くのセーブを見せた。無失点を逃したことだけが惜しい、という評価 |
※採点は10点満点。BBCとバーミンガム・ライブの採点は、サッカーキングとGOAL日本版の報道をもとに紹介しています。
数字でも裏付けがある。データサイトのFotMobは、鈴木がこの試合で防いだ失点の期待値(ゴールになりそうだったシュートの合計)が「2点近く」に上ったと伝えた。つまり、普通のGKなら2点ほど失っていてもおかしくない試合を、1失点で終えたということだ。一方、シティのGKドンナルンマはこの日、セーブがほとんどなかった。
監督と仲間の声
試合後、エメリ監督は鈴木について、野心があり、毎日の練習に懸命に取り組む選手だと語った。短いパスでも長いボールでもビルドアップに関われること、チームへの適応がとても速いことにも感心しているという(バーミンガム・ライブの会見全文をもとに、フットボール365が伝えた)。
クラブ選定のマン・オブ・ザ・マッチに選ばれた右サイドバックのマッティ・キャッシュも、鈴木をたたえている。加入して最初の練習でボール回しを見て、「ミッドフィールダーを獲ったのかと思った」ほどだったという(フットボール・ミューズ)。セーブだけでなく、足元の技術も仲間から信頼されているのが分かる。
現地の声:ヴィラ・パークが総立ちに
試合後、ゴール裏に向かって拍手を送る鈴木に、ヴィラ・パークのファンも大きな拍手で応えた。豪州の配信サービスStan Sportがその場面を投稿すると、英国の内外で一気に広まった。日本流の丁寧な感謝と、それに応える地元の人たち。いい光景だ。
クラブ公式も、試合当日の夜に鈴木の写真をひと言「Zion」とだけ添えて投稿した。名前だけで通じる存在になってきた、ということだろう。
開幕からの約2か月の歩みと、英メディアの採点の推移は、前回の記事にまとめてある。あわせて読むと、評価がどう変わってきたかがよく分かるはずだ。
▶ 鈴木彩艶、ヴィラの新守護神は本物か|英メディアの採点と現地ファンの声
ヴィラの試合を見るには
今季のプレミアリーグは、U-NEXTのサッカーパックが全試合を独占配信している。鈴木のセーブもロングキックも、ライブで見るのがいちばんだ。
ヴィラ・パークの空気を家でも味わいたいなら、ユニフォームを一枚。クラレットとスカイブルーは、夜のグラスにもよく映える。
週末に自分でボールを蹴るなら、キーパーグローブやスパイクはこちらでも探せる。
私のひとこと
与論献奉では、杯が回ってきたら飲み干して、次の人へ渡す。途中でこぼしたら、それまでの盛り上がりが台無しになる。
この試合の鈴木は、まさに杯を一滴もこぼさない男だった。ボールの6割を持たれ、首位チームのシュートを浴び続けても、慌てない。追いつかれた直後のグヴァルディオルの一撃を止めたあの指先が、ジャクソンの決勝点へと杯をつないだ。点を取った者が主役になるのがサッカーだが、私は今夜、黙って杯を守った男にグラスを上げたい。
今夜の献奉はここまで。また次の試合で会おう。――FOOTY BAR
参考にした記事
- マンチェスター・シティ公式サイト 試合レポート(2026年10月24日)
- theScore(2026年10月24日)
- スポーツ・ニュース・アフリカ(2026年10月24日)
- VAVEL(2026年10月24日)
- サッカーキング(2026年10月25日)
- GOAL日本版(2026年10月25日)
- ヴィラ・ニュース(Yahoo Sports掲載、2026年10月24日)
- ザ・フォース・オフィシャル(Yahoo Sports掲載、2026年10月24日)
- フットボール365(2026年10月24日)
- フットボール・ミューズ(Yahoo Sports掲載、2026年10月24日)
※情報は記事作成時点(2026年10月26日)のものです。
アイキャッチ写真:Arne Müseler(CC BY-SA 3.0 de、Wikimedia Commons)を改変


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