「クロップのリヴァプールを思い出す」レジェンドたちはブライトンをどう見たか|キャラガー、シアラー、リネカーの声【2026-27】

レジェンドたちはブライトンをどう見たか(背景:夜のアメックス・スタジアム) 現地の声
写真:Dominic Alves from Brighton, England(CC BY 2.0、Wikimedia Commons)を改変

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いらっしゃい。今夜は、イングランドのレジェンドたちの「ひとこと」を肴にしよう。

お題は、三笘薫のいるブライトンだ。第7節を終えた時点で5勝1分1敗の3位。23得点はリーグ最多。この快進撃を、現地のテレビやポッドキャストで元選手たちがどう語っていたのか。ジェイミー・キャラガー、ポール・マーソン、アラン・シアラー、ゲーリー・リネカー、マイカ・リチャーズ。名前を聞いただけで一杯飲みたくなる面々の声を、日本語で並べてみる。

そして最後に、その直後のアンフィールドで何が起きたか。褒め言葉のあとの「答え合わせ」まで、付き合ってくれ。

結論:レジェンドたちの評価をひと言で

語り手どこでひと言でいうと
ジェイミー・キャラガー(元リヴァプール)スカイ・スポーツ(MNFほか)クロップのリヴァプールを思い出す。優勝候補とまでは言わないが、CL出場の大チャンス
ポール・マーソン(元アーセナル)スカイ・スポーツリヴァプールとシティに連勝したら、間違いなく優勝争い
アラン・シアラー(元ニューカッスル)英紙メトロほかヒュルツェラーは驚異的な仕事。強さの源はクラブの「仕組み」
リネカー&リチャーズポッドキャスト「The Rest Is Football」若い選手を見つけてくる目利きが異常にうまい

ジェイミー・キャラガー:「クロップのリヴァプールを思い出す」

いちばん熱かったのは、リヴァプール一筋だったキャラガーだ。スカイ・スポーツの番組で、今のブライトンを「今季いちばんの物語」と呼び、こう続けた。

「見ていると、少しクロップのリヴァプールを思い出す」

攻撃的で、速くて、まっすぐゴールに向かう。点の取り方や、クロップ時代に見ていたいくつかの数字まで、あのチームに近いものが出ている――というのが彼の見立てだ。月曜夜の看板番組「マンデー・ナイト・フットボール」では、デ・ゼルビ監督時代のブライトンよりも今のほうが好みだ、とまで言っている。

面白いのは、ペップとクロップの比較を持ち出したところだ。どちらも名将だが、イングランドの多くのファンは「見ていて楽しい」クロップ流を選ぶだろう、今のブライトンはまさにそれだ、と。リヴァプールの男がこれを言うのだから、最大級の褒め言葉だろう。

ただし、キャラガーは冷静でもある。「優勝争い」には首をかしげた。そのかわり、リヴァプール、アストン・ヴィラ、マンチェスター・ユナイテッド、トッテナムと、例年CL圏を争うクラブがそろって本調子ではない今季は、ブライトンにとってCL出場の大きなチャンスだと話している。運で勝っているのではなく、今の順位にふさわしいチームだ、とも。

ポール・マーソン:「2連勝なら、間違いなく優勝争い」

元アーセナルのマーソンは、もっと踏み込んだ。リヴァプール戦とその次のマンチェスター・シティ戦に勝てば、ブライトンは「100万パーセント」優勝争いに加わる、と言い切ったのだ。

さらに、今のリヴァプールは決して出来がよくない、今ならブライトンのほうがいいチームだと言ってもいい、とまで。シティやリヴァプールの立場なら、今のブライトンとは当たりたくないだろう、という言い方もしていた。

アラン・シアラー:「すごいのは監督と、その下の仕組み」

元ニューカッスルのシアラーは、リヴァプール戦の前に英紙メトロの取材で、ヒュルツェラー監督を「驚異的な仕事をしている」と評価した。

シアラーが強調したのは、監督個人よりもクラブの仕組みだ。これまでブライトンからは名監督が何人も引き抜かれていったが、そのたびにチームのやり方は途切れずに続いてきた。その継続性こそが強さだ、という見方だ。ちなみに試合の予想は、元同僚のクリス・サットンが「ブライトン勝利」と読んだのに対し、シアラーは「引き分け」だった。

また、苦しむマンチェスター・ユナイテッドの後任監督候補として、ヒュルツェラーは「いい後任になる」とシアラーが話した、とも伝えられている。30代前半の若い指揮官が、もうビッグクラブの監督候補として名前が挙がる立場になったわけだ。

リネカーとリチャーズ:「目利きが異常にうまい」

人気ポッドキャスト「The Rest Is Football」でも、ブライトンはたびたび話題になっている。9月のコヴェントリー戦5-0のあと、リネカーとリチャーズが熱く語ったのは、ブライトンの「選手の見つけ方」だった。

  • 無名に近い若手を見つけてきて、プレミアで通用する選手に育てる。その繰り返しが「並外れている」
  • ボールを持つことを怖がらない攻撃的なサッカー
  • GKフェルブルッヘンの安定感と、ベテランMFパスカル・グロスの存在の大きさ(リチャーズ)
  • ボールを失った直後に奪い返しにいく守備を、選手全員がやり切っていること(リネカー)

10月19日の回には「Brighton Oozing Class(ブライトン、気品があふれ出る)」というタイトルまで付いた。このあたりの「選手を安く見つけて高く売る仕組み」の話は、ブライトン快進撃の理由で詳しくまとめている。

そして、答え合わせのアンフィールド

さて、褒め言葉が出そろったところで迎えたのが、10月25日の第8節リヴァプール戦だ。結果は0-2の完敗だった。

時間出来事
17分グロスのオウンゴールでリヴァプール先制
21分イサクが追加点。0-2
後半ブライトンが約67%ボールを持って攻め続けるも、枠内シュートは試合を通して1本だけ

ボールを持っていたのはブライトンで、ゴール期待値(xG)も1.35対0.87と上回っていた。リヴァプールのホームでのボール保持率は、勝った試合としては記録が残る中で2番目に低い数字だったという。試合後、ヒュルツェラーは攻撃しようとしていたのは自分たちだけだった、と皮肉まじりに話したが、同時に、簡単なミスで失点し、球際の勝負で負けたことも認めている。

マーソンの「2連勝なら」は、1試合目で消えた。ただ、キャラガーの「優勝候補かはわからないが、CL出場の大チャンス」という読みは、まだ十分に生きている。順位は3位のままで、勝ち点16。次のリーグ戦は、マーソンが名前を挙げたシティ戦だ。

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私のひとこと

レジェンドたちの言葉を並べてみて、いちばん刺さったのはキャラガーの「速くて、まっすぐ」という表現だった。リヴァプール戦を見ていて思ったのは、その「まっすぐ」が、引いて守る相手には通らなかったということだ。ボールは持てる。でも、最後のひと押しが足りない。

そのひと押しができる選手を、私たちは知っている。三笘薫だ。ケガからの復帰は11月の代表ウィーク明けが目標と伝えられている(冨安と三笘の復帰見通し)。レジェンドたちが絶賛するチームに、ドリブルという最後のピースが戻ってきたらどうなるのか。冬のブライトンは、もっと面白くなるはずだ。

今夜はこのへんで。グラスの氷が溶けきる前に、もう一杯どうだい。――FOOTY BAR

参考にした記事

※情報は記事作成時点(2026年10月26日)のものです。発言は英語の報道をもとに、私が日本語に訳して要約しています。

アイキャッチ写真:Dominic Alves from Brighton, England(CC BY 2.0、Wikimedia Commons)を改変

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